The Velvet Underground & Nico

【MUSIC REVIEW】

The Velvet Underground & Nico』(The Velvet Underground & Nico,1967年)

こんにちは。いよいよ本格的な冬の訪れですね。今年の東京の初雪はいつごろでしょうか。

今日は、アルバム『The Velvet Underground & Nico』をご紹介します。これは今や伝説のバンドであるThe Velvet Undergroundの記念すべきファーストアルバムであり、アンディ・ウォーホルがプロデュースを担当した、ロック好きの方には言わずと知れた名盤です。

The Velvet Undergroundは、1960年代後半に活動したアメリカのロックバンドです。後にソロとして活躍する鬼才のアーティスト、ルー・リードらを中心に結成され、当時としては類を見ない程前衛的な音楽世界を確立しました。バンドの活動期間は非常に短く活動中は商業的成功にも恵まれませんでしたが、その独特な音楽センスは後世のアーティスト達に多大な影響を与えました。

社会や人間性の真理・タブーに迫る詩世界、変幻自在でありながら確実で力強いループを描くサウンド。漂う透明で緩やかな陶酔感。メンバー間の対立などによりごく短命に終わったバンドですが、私は、The Velvet Undergroundという存在は確かに人類の音楽史における一時代を築いたのだと思っています。

特に好きなのは1曲目「Sunday Morning」と5曲目「Run Run Run」。聴けば聴くほど、その素晴らしさを実感する一枚です。

Text by NANASE