2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

múmの音楽

【MUSIC REVIEW】 こんにちは。東京はすっかり秋めいてきました。そろそろ冬服を出さなくてはいけませんね。先日、TAICOCLUBという野外イベントで、múmの演奏を聴きました。múmは2人のコアメンバーを中心としながら様々な形態で新しい音楽を作り続けているア…

フィッツジェラルド『若者はみな悲しい』

【BOOK REVIEW】 F.スコット・フィッツジェラルド『若者はみな悲しい』小川高義訳(2008年、光文社)今年の春頃から、フィッツジェラルド(1896〜1940)に夢中です。色々と濫読した中で、特に印象深い自選短編集をご紹介します。フィッツジェラルドは1920年代の…

善き人のためのソナタ

【MOVIE REVIEW】 『善き人のためのソナタ』(監督フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク,2006年)舞台はベルリンの壁が崩壊する5年前の東ドイツ。強固な共産主義体制下にあって芸術家からあらゆる自由が剥奪されていた時代である。命の危険を侵しな…

寺山修司編著『日本童謡詩集』

【BOOK REVIEW】 寺山修司編著/宇野亜喜良装丁『日本童謡詩集』(1992年、立風書房)以前、スウェーデンの童謡集についてレビューを書いたことがありますが、今日は一風変わった日本の童謡集を取り上げたいと思います。寺山修司が編著を担当した本書『日本童謡…