2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

I LOVE HONZI.

【MUSIC REVIEW】 早川義夫・佐久間正英・HONZI『I LOVE HONZI』,2008年先日、吉祥寺で開催された“HONZI LOVE CONNECTION”というライブに行ってきました。昨年の9月に病気で亡くなった鬼才のバイオリニスト・HONZIの追悼ライブで、出演者はフィッシュマンズ…

ガルシン短編集

ガルシン『紅い花 他四篇』神西清訳(1937年初版/岩波文庫)こんにちは。今日は、ロシアの作家フセーヴォロド・ガルシン(1855-1888)の短編集を紹介します。精神的病に侵され若干33歳という若さで狂死したガルシンは、その短い生涯の中で20篇の作品を残しました…

うたかたの日々

ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』伊東守男訳(2002年,早川書房) 儚いものは、美しい。古くからあらゆる文学や芸術において考えられてきたこの概念が、純粋で透明な一編の物語として見事なまでに昇華された作品。それが、ボリス・ヴィアンの『うたかたの日…

マザーグースのうたがきこえる

【BOOK REVIEW】 ニコラ・ベーリー『マザーグースのうたがきこえる』由良君美訳(1978年/ほるぷ出版)こんにちは。ずいぶんと寒くなってきましたね。通り抜ける風の匂いに本格的な秋の訪れを感じます。今日ご紹介するのは、イギリスの女流画家ニコラ・ベーリー…