Le sujet de ce livre n’est pas neuf

こんにちは。

本日は海外の写真集など30冊が入荷しました。瀧口修造のエッジの利いた訳文による、ドアノー自身の写真論を巻頭に収めた図録『ロベール・ドアノー』ピカソ、モンローなど著名人を撮影したアーノルド・ニューマンの写真集『FIVE DECADES』、建築家村野藤吾が、日本の伝統的な造形・デザインを紹介した大著『村野藤吾の造形意匠1 伝統のかたち』など。

本日入荷のなかで、超私的な推薦書は画像の1冊、P.Lavedan『MONUMENTS DE FRANCE』



800ページをこえる辞書のような分厚い造本に収められているのは、すべてフランスの歴史的建築物。中世以後、フランス各地に花咲いたキリスト教建築(たとえばロマネスク建築の教会など)など、フランス文化を象徴するアーキテクチュアがぎっしりと掲載されています。しかも、すべて雰囲気のあるモノクロ写真というのも心にくい。毎日たくさんの本を手にとりますが、ここまで徹底した視点と意図によってつくられた本を見る機会はそれほど多くはありません。「Le sujet de ce livre n'est pas neuf.」(本書のテーマは新しくない)という、なんとも頑迷な(!)一文から始まる序文も感動的。

なお、「SPRING SALE 2008」 も、おかげさまで好評をいただいております。ひきつづき4月6日いっぱいまで、全商品10%OFF&二冊以上で送料無料となります。この機会にぜひwww.ppbks.comへアクセスしてみてください。

Text by HAYASAKI