チェコ旅日記(1)


こんにちは。この度一週間ほど、幼き日からの憧れの国・チェコ共和国を旅してきました。そこで今回から三回に分けて、チェコ旅日記をお送りしたいと思います。長い間社会主義体制下にあったこともあり日本ではあまり馴染みが無いかもしれませんが、チェコは中世の雰囲気をそのままに残したとても素敵な国です。チェコでは、首都プラハチェスキークルムロフという小さな地方都市に滞在しました。一回目の今日は首都プラハの旅日記です。

そもそもチェコに行った理由が「チェコの絵本が好きだから。」なので、プラハでは本屋さんや古本屋さんをたくさん回りました。さすが絵本の国、チェコ。書店にはヨセフ・ラダ、イジートゥルンカなどチェコを代表する巨匠たちの絵本や児童小説が沢山ありました。特に日本でも有名なズデネック・ミレルによる「クルテク」の絵本、グッズ、DVDなどはプラハのいたるところで見かけました。おかげで私はすっかりクルテク・ファンになってしまいました。しかし、私の大好きなクヴィエタ・パツォウスカーのものはあまり見つけることができず、残念...。

プラハには、絵本のほかにもまだまだ見所がたくさん。「黄金の町」とも称されるほどのプラハは、ゴシックやルネッサンス、アールヌーヴォー様式の建築がいたるところに立ち並ぶ本当に美しい町です。町全体で一つの完成された芸術品であるような、そんな印象さえ受けました。そして世界でも唯一チェコだけに取り入れられたキュビスム建築も、町の芸術性を高めていました。現代建築も面白いです。写真はプラハ市街にある「ダンシング・ビル」。90年代半ばに建てられたオフィスビルとのことですが、すごい、本当に踊っている...。



またユニークなミュージアム・劇場などもたくさんあります。「国立美術館」、「ミュシャ美術館」、「ドヴォジャーク博物館」、「国立オペラ劇場」などなど。「国立マリオネット劇場」で見たチェコ人形劇はとても面白かったです。舞台上から少しだけ見える人形遣いさん達のすばやい手の動きには目を奪われます。プラハ城内にある「おもちゃ博物館」では珍しい妊婦バービーを見つけました。

プラハの町はまるで宝石箱のように素敵なもので溢れています。赤い屋根の家並みが続く路地をふらふらと散歩していると、一体全体自分がどの時代の住人なのかさえ忘れてしまいそうです。次回はチェスキー・クルムロフをご紹介します。

Text by NANASE