チェコ旅日記(3)
ドブリーデン(こんにちは)!今日は最後のチェコ旅日記ということで、チェコの文化全般についてご紹介したいと思います。
まずは基本情報から。チェコ共和国は、中欧に位置する面積にして日本の5分の1程度の小さな内陸国。ポーランド、スロヴァキア、オーストリア、ドイツと隣接しています。公用語はチェコ語で、通貨はチェココルナ。1993年にチェコスロバキアが分離して成立しました。
代表的なチェコの伝統料理といえば、ローストポーク、ザウアークラウト(キャベツの酢漬け)、クネドリーキ(蒸しパンのようなもの)の組み合わせ。内容はお店によって少しずつ異なり、色々な味を楽しむことができます。またチーズにパン粉をまぶして揚げた“チーズフライ”はとても美味でした。さくさくの衣にナイフを入れると、熱々のチーズがとろけだします。
チェコで有名なものといえば、やっぱりビール。“ピルスナー・ウルクェル”、“ブドヴァイザー・ブドヴァル”はチェコ・ビールの二大銘柄です。前者は現在の日本で最も一般的なピルスナー(黄金色のビールスタイル)の、後者はアメリカの著名ビール“バドワイザー”の語源となった格式高いビールです。プラハの至る所にあるオープンスタイルのカフェでは、いつも沢山の人々がビール片手に会話を楽しんでいました。いわゆる“ビール腹”のおじ様、おば様も多くお見かけしましたが・・・
最近はチェコアニメも有名ですね。私をすっかり虜にしてしまったズデネック・ミレルの“もぐらのクルテク”は日本でも大人気のキャラクターですし、他にもブジェチスラフ・ポヤル、ヤン・シュヴァンクマイエルなど世界的に活躍する作家が沢山います。特に粘土や人形を少しずつ動かしながら撮影するオブジェクト・アニメは高い技術と芸術性を誇り、多くのファンを魅了しています。これには古くから続くチェコ人形劇の伝統が影響しているように思います(写真はプラハのマリオネット屋さん)。
お気に入りの詰まった懐かしいおもちゃ箱のような、私をドキドキさせる輝きに満ちた国、チェコ。こんなに素敵な国の空気を味わえたことを嬉しく思います。もしも機会がありましたら、ぜひ一度チェコを訪問してみてください。きっと素晴らしい出会いが待っているでしょう。それでは、アホイ(さようなら)!
Text by NANASE